特殊清掃業者は不用品回収をしてくれる?特殊清掃員がしてくれること

特殊清掃業者は不用品を回収してくれるけど…

特殊清掃員は人が亡くなった際、そのご遺体は警察によって運ばれてしまいますが、その部屋に残った汚れや死臭、害虫などを駆除するという仕事を行ってくれています。

また、依頼することでその部屋に残った不用品の回収や処分も行ってくれます。

逆に言えば、特殊清掃員が担当するのは孤独死などに伴う部屋の掃除に限定されており、通常の一般家庭においては特殊清掃員に依頼して家をキレイにしてもらうことはありません。

一般家庭の場合、不用品回収業者に依頼するなどして不用品の処分を行う場合が多いです。

なので、本記事をご覧の皆さんで単純に不用品を回収して欲しいだけの場合は、不用品回収業者に依頼する、自治体に依頼するなどして不用品の処分を行いましょう。

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特殊清掃員の仕事内容

特殊清掃員が主に行う仕事内容は以下の通りです。

  • 部屋の消毒
  • 不用品の処分
  • 害虫の駆除
  • 部屋の消毒
それぞれ見ていきましょう。

部屋の消毒

感染症などが発生している場合があるため、清掃を行う前に部屋の消毒を行います。

不用品の処分

故人の家具家電などの不用品を運び出し、必要に応じて処分します。

もし処分してほしくない場合は、作業の前に事前に伝えておくことで保護のためにテープなどで覆ってから作業を開始してもらうことができます。

害虫の駆除

死後時間が経過するにつれ、大量のウジムシやゴキブリが発生してしまいます。これらの虫はどんどんと繁殖してしまうため、繁殖を防ぐためにしっかりと駆除します。

部屋の消毒/消臭

最後に、消毒消臭をおこなって、部屋をキレイにします。

主に特殊清掃員は上記のような仕事を担っています。

五色さなえ

なかなかきつそうな仕事ですが、私たちが個人を見送る上で非常に重要な役割を担ってくれているんですね!

特殊清掃業者を利用する場合の費用

普段普通に生活していると、特殊清掃にかかる料金について考えることは少ないかと思いますので、料金についてご紹介していきます。

基本的には、特殊清掃業者に依頼する場合は四万円〜七十万円が相場となっています。

金額に大きな差がある理由は、その部屋の大きさやご遺体の発見の早さによって清掃範囲や内容が変わってくるからです。

特殊清掃業者の中でも特に実績のある「ブルークリーン」という業者を例に、料金相場を見てみましょう。

1K(23㎡)和室、遅延発見死(1ヶ月) 二十八万円(税抜き)
2LDK(40㎡)、遅延発見死(3日) 五十九万円(税抜き)
部分清掃(5㎡)、吐血汚染(2週間) 四万三千円(税抜き)

他にもたくさんのプランがありますが、挙げ出すとキリがないため3つに絞りました。

このように、その部屋の状況や大きさ、死後どれくらいの時間が立っているかによって大きく値段は変わってきます。

特殊清掃業者の仕事はデリケートな部分も多いため、信頼のおける業者に依頼することをお勧めします。損害賠償保険等に入っているかどうかなども必ず確認しておくようにしましょう。

何かトラブルが起こってからでは遅いです。故人のことを第一に考え、その業者の実績や仕事内容を確認しながら後悔のない選択を心がけることが重要です。