「一般廃棄物収集運搬業許可」を持っていなくても不用品の回収はできる
不用品回収業者を選ぶ際、読者の皆さんはどういった基準で選んでいますか?
価格や見積もりの有無、サービス内容などさまざまな方がいらっしゃるかと思いますが、不用品回収に必要な「資格」を持っているかどうかという点で不用品回収業者選びをするのも一つの方法です。
不用品回収業者において、持っていると良い資格は以下のとおりです。
- 一般廃棄物収集運搬業許可
- 産業廃棄物収集運搬許可
- 古物商許可
「産業廃棄物収集運搬許可」に関しては、仕事として産業廃棄物を収集する際に必要になる許可のことです。事業活動に伴ってでたゴミを、業者と業務委託して回収してもらう場合も多いかと思いますが、その際に必要な許可となります。
最後の「古物商許可」に関しては、古物営業法で規定される古物を売買するために必要な許可であり、主にリユース/ リサイクル目的で有価物を買い取るために必要です。
一般廃棄物収集運搬業許可に関して、実はこの許可が下りていなくても不用品の回収は可能です。この許可を持っていないからといって悪徳業者であるということは一切ありません。
五色さなえ

「一般廃棄物収集運搬業許可」を取得するのは困難
一般廃棄物収集運搬業許可は実は取得するのが困難なんです。というのも、
- 新規で一般廃棄物収集運搬業者を募集していない(許可がおりない)
- 法律が絡んでくるから
新規の一般廃棄物収集運搬業者を募集していないとはどういうことかといいますと、その自治体がゴミの処理をしきることが可能、現状の業者数で十分と国が判断した場合、新規で許可は下りないということです。
国の判断に全て委ねられているため、業者単位ではどうしようもないのが現状なんです。
二つ目の法律の話に関しては、
1. 市町村が自治体の処理能力で一般廃棄物の収集運搬ができない状態である。
2. 申請内容が市町村が作成している「一般廃棄物処理計画」*に沿っている。
3. 申請する事業者に、環境省令で定める基準に適合する事業継続能力がある。
(引用元:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=345AC0000000137)
と定められているためです。
一般廃棄物運搬業許可には上記の問題に加えて煩雑な手続きも多く、取得していない不用品回収業者が多いのが現状です。
しかし、取得していなくても優良企業もたくさん存在するため、一つの指標程度に考えておいた方がいいかもしれません。
